私、山中は、
実はプライベートでは大学教授の妻でもあります。
(間に10代の娘アリ)
なので、よく
「旦那さんって子どもの頃から勉強ができたんでしょ?」
「昔から成績優秀だったんでしょ?」
という質問をされますが・・・
実は、全然そんなことはなかったようです。
そこで今回は、
かつて勉強が苦手だった、夫である現役大学教授に
高校生の頃の成績はどれくらいだったのか
勉強が苦手だったのにどうやってそれを挽回したのか
そもそもどうして大学の先生になりたいと思ったのか
について質問をぶつけてみたいと思います。
高校時代の成績はどうだったの?
冒頭で「嫁」であることをカミングアウトしましたが
一応、記事の読みやすさを考えて
このインタビューでは「敬語」を使って質問をしていきたいと思います
(笑)
ところで、高校時代の成績って・・・
最高順位は覚えてないですが
最低順位は、455名中450位くらいだったかなぁ・・・と。
それって、
教授の下には5人くらいしかいないという・・・。
あと覚えているのは、化学の成績が3でした。
3って「普通」くらいなのでは?
私が通っていた高校の通知表は
10段階評価だったので・・・。
それって5段階評価だと1と2の中間くらい?
限りなく赤点ですよね・・・。
我ながらよく進級できたなぁ・・・と。
それから、数学の実力テストで9点を取った記憶があります。
そのほかにも11点とか15点とか、だいたいその辺をうろうろしてました。
(絶句)
ちなみに「化学」や「数学」以外はどうでした?
うーん・・・。
国語、英語、世界史、生物も苦手だったかなぁ・・・。
それって主要教科、ほぼ全部苦手だったってことですか?
そうなりますね!
でも、そこから
某国立大→旧帝大の大学院に進学して
大学の先生になれたっていうのは凄いですよね。
大学に合格するためにどうやって学力をつけたの?
私が教授と知り合った時、既に大学院生だったので、
「勉強が苦手だった」というのは全く想像がつかないのですが
一体、どうやって「学力」をつけていったんですか?
高3のときは、11月まで部活(ラグビー部)をやっていて、
勉強時間は、部活があったときは多くて30分くらい、
引退してからは頑張っても2時間くらいしかしていませんでした。
なので、成績が上がっていったのは「浪人時代」ですね。
ちなみに現役の時は模試の偏差値も40前後で、
第一志望の国立大学は不合格、
その他私立は2つ落ちて、受かったのは某私立大学の補欠合格のみでした。
浪人したとはいえ、その後は某国立大学に合格していますが、
そこまでの学力をつけるのにどんな努力をしたんですか?
浪人時代は、某大手予備校に約10ヶ月間通いました。
最初は偏差値45くらいのスタートだったように思います。
そこからは寝食を惜しんで勉強したりは・・・
しませんでした(笑)
勉強自体は、予備校の授業+予習中心で、
あんまり家で根詰めて勉強はしてなかったです。近所の社会人ラグビーサークルに入って、練習・試合に出ていましたし、
家でも結構ゲームとかしてました。
車の免許を取ったのも浪人時代だったし・・・。
一般的な「浪人生」のイメージとはだいぶ違いますね(笑)
親からは、「大丈夫?」とたまに声をかけられましたが、
基本的に「勉強しろ」とは言われた記憶はないです。
きっと息子を信じて見守ってくれていたんでしょうね。
ちなみに成績が上向いてきたのはいつ頃ですか?
7月くらいの模試で、
さっそく予備校の効果が出てきて、偏差値は60~65くらいに上がってきました。
その後冬にかけて70前後まで上がっていったと記憶してます。
そんな短期間で、そこまで成績が伸びるのは凄い!
さすが予備校!
個人的な感想ですが、
高校の授業はあまり受験での問題の解き方を教えてくれなかった気がします。
予備校に行って、初めて「問題ってこうやって解くのか」ということを教わりました。
それからは、点数がグっと上がった気がします
なるほど。
つまり、高校までの勉強が苦手でも
十分に挽回が可能ってことですね!
そうですね。
大学に合格するための学力をつけるには
「受験での問題の解き方」を身に着けるのが一番の近道だと思いました。ただ「がむしゃらに覚える」みたいな方法は、
効率も悪いし、努力が点数に反映されないというのが私の実感です。
もし、現役の時に
「受験での問題の解き方」をマスターしていたとしたら・・・
きっと浪人せずに済んだかもしれませんね(笑)
「受験での問題の解き方」をマスターするために
「予備校に行く」というのも1つの方法だと思いますが、
やっぱりそれには高額な費用もかかってしまうと思うので
映像教材
通信教材
など、
予備校に比べてお手軽な値段で利用できる
「学習システム」を利用するのも1つ手だと思います♪
予備校の教材以外で役に立った参考書は?
浪人時代に使っていたのは、
予備校のテキストや問題集だけでしたか?
主力として使っていたのはそうですが、
市販の参考書も活用していましたよ!
ちなみにタイトルを覚えているものはありますか?
英語の
速読英単語 必修編[改訂第7版] (Z会文章の中で覚える大学受験英単語シリーズ)
DUO 3.0
ですね。
あ、私も高校時代使ってました!
20年以上前のことなので
今、販売されている最新版とは少し違うかも知れませんが、
とても役に立った覚えがあります。
「大学進学」を諦めなかったから今がある
浪人時代に学力がアップし、
無事に某国立大学に進学することができた教授ですが
大学の先生になりたいと思い始めたのっていつくらいだったのですか?
大学生になってからですね。
第一志望の国立大学が教育養成系の大学だったのですが、
入学当初は中学校か高校の先生になりたいと思っていました。
ですが大学での授業を受けるうちに、「研究って面白い」と思ってしまい
「大学教授になれば、教育も研究も両方できて最高じゃないか!」と考えて、
大学卒業後すぐに大学院に進みました。
なるほど。
大学に入学してから方向転換をしたというわけですね。
はい。
そのままいろいろいいめぐり合わせなどもあって、
大学院卒業後すぐに大学で働くことができて、
そのあと順調すぎるほどに准教授、教授、と昇格できてしまいました。
今の世の中、大学の先生になるのは本当に難しいのですが、
周囲の人たちに恵まれて、今現在も教授として働かせてもらっています。
もし、高校時代に
「成績が悪いから」「偏差値が低いから」という理由で
大学進学を諦めてしまっていたとしたら・・・
今の私は存在しないでしょうね。
ですので、今、
成績が低迷していて悩んでいる高校生の皆さんに言いたいのは
「諦めないでほしい」
ということです。
今、成績が振るわなくても、
「受験での問題の解き方」を身に着けることさえできれば、
学力は着実にアップするはずです。
予備校に通う余裕がなかったとしても
様々なツールを活用して
「受験での問題の解き方」を学んでみてください。]実は「受験での問題の解き方」というのは、「論理的思考力」と直結する部分があり、
その後の人間としての成長にも非常に意味があるものだと感じています。
偏差値を30くらいアップさせた経験のある
教授の言葉なので、すごく説得力がありますね。
教授の経験談は
きっと成績のことで悩んでいる
高校生のみなさんの役に立つことと思います。
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