入試で面接官が見るポイントは?マナーや服装って重要?【大学教授に聞いてみた⑤】

大学や専門学校などの入試で
「面接試験」を受ける予定の方も多いのではないでしょうか。

 

国語や数学などの「学科試験」は、
「受験勉強」をするなどの具体的な対策をとることができますし
その努力の結果は「模試の偏差値」などで確認可能ですが、
「面接試験」の対策は「学科試験」とは違い明確な方法も正解もないもの。

 

高校によっては「面接のマナー」や
「予想される質問とそれに対する模範解答」などを指導している場合もあるようですが、
それは果たして「大学側が求めているもの」なのでしょうか。

 

そこで今回は、AO入試で面接官の経験がある
現役の大学教授に、

 

入試で面接官が見ているポイント

 

について、直接聞いてみました。

2020年度から「AO入試」は総合型選抜、「推薦入試」は学校推薦型選抜という名称に変わります。

 

 

高校で指導されている「面接対策」って有効?

 

 

 

私は大学受験の時、一般入試のみの受験だったのですが、
仲の良い友達数人が「AO入試」や「推薦入試」を受けていたので、
高校の担任の先生に「面接対策」をしてもらっていたのを近くで見ていました。

 

入室の際のノックの回数や、扉の開け閉めなど、
細かい「マナー」を指導されていたり、
「予想される質問」についての答えをあらかじめ紙に書かせられ、
それを「暗記」するように言われていたようなのですが、
そのような「面接対策」って、どの程度効果があると思いますか?

今のお話のように、

 

「ドアは2回じゃなくて3回ノックしなさい」とか、
「面接官に指示される前に椅子に座ってはいけません」

 

といった指導が実際に高校でされていると聞きますが、
正直なところ、そんな細かいことを気にする面接官はいないと思います。

 

実際に面接官が見ているポイントには
ずれがあると考えても良いという事でしょうか?

そうですね。
常識の範囲内で、「礼儀正しいな」と思えれば、全く問題ないと思います。
それは「相手を不快にさせない程度の礼儀」という感覚です。

 

もし、教授が面接を担当した場合、
「これはちょっと・・・」と感じるような言動は
どんなものになりますか?

あくまで私の感覚ですが、

 

最低限の敬語すら使わずにタメ口で話してしまう
質問に答えるときに誰かを貶めたりバカにしたりするようなことを言う

 

というところでしょうか。

 

これは「面接試験」である以前に
人間として最低限の「品位」という部分でもありますよね。

このような「人として超えてはいけないライン」さえ
きちんとわきまえていれば、面接のマナーについては
あまり神経質になりすぎなくても良いと思いますよ。

 

また私の高校時代の話になって恐縮なのですが、
「面接対策」を受けていた友達が

 

「ツインテールは軽薄に見えるからやめなさい」
「整髪料は華美に見えるからつけないように」

 

と、言われていた記憶もあるのですが、
身だしなみに関してはどうですか?

 

うーん、そのあたりについても
普段、学校に行くのと変わらない意識で問題ないと思いますよ。

 

寝ぐせがぐしゃぐしゃのままとか、
シャツがはみ出しているなど明らかに服装がだらしないとか、
20歳を超えている学生であれば、タバコやお酒の匂いがしているとか、
明らかに「誰が見てもだらしない」状態でなければ全然問題ないです。

 

つまり「普段通り」でOKという事ですね!

そういうことです!
最低限のマナーさえ守れていれば大丈夫です!

高校の先生方は「気を引き締めて欲しい」という思いで
細かく指導をされているのだと思いますが。

 

面接の時、
「緊張してうまく話せない」というのは
よくあることだと思いますが、
そのような受験生は、面接官の目にどのように映っていますか?

質問された内容の答えがうまく思いつかずに
答えるのに時間がかかってしまうとか、
言葉がつっかえてしまうとか、
言い間違えて言い直したりとか、
そういうことはあまりマイナスにはなりません。

 

話すことがあまりうまくなくても
頑張って自分の言いたいことを整理して何とか伝えようとする努力は、

プラスに評価されることもあります。

 

意外です!
面接官はそういう見方をしてくれているのですね!

むしろ心の中で
「がんばれ!!!」と応援する気持ちでいるくらいです(笑)

 

大切なのは「アドミッションポリシー」に合致しているか

 

それでは面接官の方は、
一体、受験生のどんなところをチェックしているのでしょう?

それはズバリ

 

学生自身がどのような人間で、大学で学びたいという意欲があるかどうか、
また、大学で学ぶにふさわしい資質を持っているか

 

ということです。

 

つまり、受験生自身の
「人柄」「熱意」といったところでしょうか。

シンプルに言えばそうですね。

 

さらに詳しく言えば、
各大学が定めている「アドミッションポリシー」に
合致しているかどうかも重要になります。

 

「アドミッションポリシー」という言葉はよく耳にしますが、
具体的に何を意味しているのですか?

アドミッションポリシー」とは
「うちの大学はこういう学生に入学して欲しいと思っています」
という説明書きのことです。

 

基本的に、このアドミッションポリシーに基づいて、
AO入試、推薦入試、一般入試が作られていることになっています。
つまり、「アドミッションポリシー」を読み込んで理解することで、
面接でどういうことが聞かれそうか、どういう点が評価のポイントになるか、
といったことが予想出来たりします。

 

なるほど。
面接の練習に力を入れすぎるよりも、
受験予定の大学の「アドミッションポリシー」を、
しっかり読み込んでおくほうが大事そうですね。

そうですね。
多くの大学ではホームページに掲載されていると思うので、
ぜひチェックしておいてくださいね。

 

面接でアピールすると良いのはどんなこと?

 

入試の面接を受ける上で「アドミッションポリシー」を
きちんと読み込んでおくのが大事なのはよく分かりましたが、
それを踏まえた上で、どんなポイントをアピールできると良いですか?

正直に言いますと、状況によって大きく異なります。

 

いわゆる難関大学での
AO入試や推薦入試の場合は、まず調査書によって成績が上位であることを確認され、
志望理由や成績以外での活動実績が評価されます。

 

志望理由については、将来どんな仕事をしたいか、

どんなことを成し遂げたいか、といった、夢や希望から逆算して、

そのためにはこの大学のこの学部に入る必要があると思った、

というような論理的な説明ができるとポイントが高くなります。

特に、夢や希望に対して、

「他の大学や他の学部じゃなく、この大学のこの学部じゃないとダメなんです」

という理由がきちんと説明できると、さらにポイントアップです。

 

その上で面接等で

 

論理的な思考ができるかどうか
表現力やコミュニケーション能力があるか
人柄はどうか、

 

などをチェックしていく傾向にあります。

 

つまり難関大学では、成績が良いことはもちろん、
それ以上のプラスアルファの能力や資質を持っていることを証明し、
さらになぜこの大学のこの学部に入らなければならないか、

という志望理由を論理的に説明する、ということが、求められるのです。

 

プラスアルファの能力や資質というのは、
例えば、部活動や生徒会活動などの課外活動
英検や数学オリンピックといった、
学力や能力を客観的に示せる指標のようなもののことでしょうか?

そうですね。

 

さすが難関大学。
ハイレベルな能力が求められるのですね。

それでは「中堅」くらいの大学の場合はどうでしょう?

中堅校以下では基本的に、
コミュニケーション能力と、学ぶ意欲があるか否か、
といったところを中心に評価することが多いと思います。

 

多くの中堅校以下の大学では、AO入試や推薦入試は専願制の場合が多いと思います。
つまり、合格したら入学することを約束させる形式です。
このような入試では、優秀な学生を取りたいというよりは、
うちの大学に入りたいと思ってくれる学生を取りたい
(ただし最低限の能力は持っていることが原則)という考え方になります。

 

つまり「この大学に入りたい」という熱意を
上手に面接官に伝えられる能力が必要になるという事でしょうか?

そうなりますね。

 

どうしてこの大学に入りたいと思ったのか、
そして入学後、どんなことを学び、どう将来に活かしていきたいのか、
どんな学生生活を送りたいのか、という事を
分かりやすく、説得力のある形で伝える事が出来たら最高だと思います。

 

教授が受験生の皆さんに伝えたい事

 

最後に、教授が
受験生のみなさんに伝えたい事があるとの事です。

受験生のみなさんは
「大学に選ばれる立場」だという意識が強いと思うのですが、
入試の時、特に、面接試験を受ける場合は

 

「この大学は自分が学ぶのにふさわしい教員がいるのか」
「自分が入学するに値する大学か」

 

という点を意識してみてください。

 

それは逆に
「良い大学かどうか見極めてやろう」
という目線が必要という事でしょうか?

その通りです。
高圧的で受験生に対して威張り散らすような教員が面接官だったりした場合は、
入学した後に嫌な思いをする可能性も否めないと思います。
ですので、たとえそこが有名大学・難関大学だったとしても、
そういう大学に入学することはお勧めしません。

 

受験生もまた、大学を「選ぶ」立場であることを
よく心に留めておいた方がよさそうですね。

そうですね。
そのような気概を持って「面接試験」に臨んでみてくださいね。

 

 

 

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です